Blog黒田院長のブログ

2020.10.22

009 コロナの時代
今日聴いていた音楽
玉置浩二「群像の星」アコースティックバージョン
他

コロナの時代

医院のホームページをリニューアルするにあたって、今まで書き溜めていたよしなしごとを徐々にアップしていこうと思っていた。生来どうもひねくれてる所為か、真面目な医学的話題は他所にあたって下さい的な、やれ見た映画がどーしたとかジュディ・ガーランドは不滅のエンターテイナーだったなとか、その辺歩いてて空が綺麗だったとか、そんな下らない日常の、健康の足しにはならないどうでも良い話だ。医院の院長が記すブログ的なものとして相応しいかどうかはさておき、何かまあこういう形でも元気が伝われば良いかな、みたく。

今年初めからコロナが蔓延して、世の中は一変してしまった。この先もっと簡単に陽性が分かる検査やワクチンが開発され、有効な治療薬が安価に出回るまで、我々は見えない影に怯える暮らしを送らなきゃならない。そんな時代に、我々一般の臨床医、いわゆる町医者は何を発信すれば良いのだろうと考えていたら、このページの更新もすっかり滞ってしまった。

大きな病院に、「頼むよ、もうちょい疑いPCR検査の受入件数を増やしておくれな、、。」と現場で叫びたい状況は2月以降何度も有ったし、まあ情け無い話だが来院される患者さんの数も激減した。それでもなお、PCR検査をもっと多く早くやれ、と最前線の医療従事者をヒステリックに煽る電波芸者と、その片棒を担いで名を売ろうとする同業者には反吐が出る。きっとそういう医者は現場でキッチリPCRを正確に回した事無いだろ絶対。いい加減にやりゃ幾らでも出来るが、あれ、キチンとやろうとしたら検査技師さん大変なんだぞ? 更に敢えて非難を覚悟で言えば、こんな非常時に平和な時と変わらぬ医療水準を厳に要求する人々にも、頼むからいったん深呼吸して落ち着いてくれと言いたい。貴殿は今、現状熱も咳も息苦しさも味覚障害も無いじゃないか。コロナも怖いが、自分でパニックに陥って壊れていく人達を日々拝見していると、こういう集団心理の方が余程怖い。

ゲームオブスローンでも無いが、冬はもうじきやって来る。感染者の数がまた増えるだろうけど、世界中でワクチンや治療薬を血眼になって開発してくれてる人達も居る。ステイホームは辛いけど、そこら辺に希望を持って平常心で行こうじゃありませんか、皆さん。