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経営理念
・はじめに ・神戸のおにぎり ・小さな医療 ・インフォーム・コンセント ・生活習慣病 ・death education 癌告知 ・免疫療法、その他代替治療 ・救急医療 ・そして、「病気を診ずして病人を診よ」 ・終わりに
免疫療法、その他の代替治療
インターネット上では本当に様々な癌の治療法が百花繚乱、それこそ「言ったもの勝ち」で主張しています。「自分の中に有る免疫抵抗力を高めて癌を治す」とても真っ当な考え方だと思いますし、これからの医療に欠くべからざる治療の方法である事は否定しません。
或る時私が、近所で親しくさせて頂いている尊敬する先輩に、「ああいう免疫療法をやっている先生方は何で医師会に入らないのでしょうか、本当にご自分の治療に自信を持っていらっしゃるのなら、どんどん公の場でアピールしたら良いのではないのでしょうか。」と話しました。「そんな面倒くさい事するわけが無いじゃありませんか、いらっしゃる患者さんは幾らでも居るのだし、忙し過ぎて医師会なんかに入って説明するヒマなんて有りませんよ」と先生は言われました。何故なのでしょう。
こんな事も有りました。友人から肺癌の患者さんについて相談を受け、インターネットに載っている或る治療を試したいのだけれど如何でしょう、と、そのホームページのアドレスを示されました。そのホームページを見ても治療成績を含む具体的なデータは何も示されておらず、著しく客観性に欠けるとしか言えない代物でした。。「強い抗がん作用」などという曖昧な用語を使っていましたが、一般的な学術論文にはまず出てこないのではないでしょうか。当たり前の話ですが、「強い」と言うなら「何に比べて」強いのか提示していなかったらいけないでしょう?
同じページにXX年第YY回日本癌学会で発表となっていましたが、10年程前のその年の日本癌学会は第YY回では有り
ませんでした。本当にその発表はされたのだろうか。それに、それほど効く薬なら10年間の間に当然各施設から追試がなされ、治療データが発表されている筈です。もっと言えば患者さんは年々増えるのですから、このホームページから持続的にデータ発表がなされていなければいけないではないですか。
この施設がそうだと言っているわけでは決してありませんが、免疫治療と称して藁をも掴みたい末期癌患者さんからなけなしのお金を奪い取るような連中もあからさまに存在している時代です。しかもそれは、まともな医療機関から見放されたような方々が対象ですからどんな責任を追及される事も有りません。 
私の患者さんで、これまた大腸癌の末期で発見されて手術を受け、肝臓に転移を来した時点で或る免疫療法を受けたいと言われた方がいらっしゃいました。治療費は保険が効かず、半年で300万円との事でした。
ご本人の決意が固かったので私は今迄の治療経過や手術所見など、その方の治療に関する一切合切をそのクリニックに送りました。半年後、更にやつれて外来にいらしたその患者さんは、「半年治療をして、貴方には当院の治療は効きませんでしたので元の病院に戻って引き続き治療をして貰いなさい、と言われました。」と泣かれました。
先方のクリニックからは紙切れ一枚の診療情報提供書すら有りませんでした。きっと私の先輩が言われた如く、余程繁盛してらして忙しく、そんな書類をしたためる時間も無かったのでしょうね。
或るクリニックでは乳癌が肺に転移した患者さんに抗がん剤を動脈注射していました。その治療自体が間違っているとは言いませんが、少なくとも入院設備を持たずにやるべき治療じゃ無いのは少し癌治療に関わった医師なら自明の理だろうと考えます。結局或る患者さんがその治療を受けてショック状態になっていきなり他の病院に送られ、その病院で亡くなるに至っては、私の中で何処からが治療で何処からが害なのか混乱するほどでした。
私は自分の受け持ち患者さんがこの手の治療を試したいと言われた場合、厳しいようですが、「それが効くかどうか、私には正直言って分かりません。他の人には効かなくても貴方には効くかも知れない。とにかくその治療をやっている施設に行って、担当の先生から詳しく話をお聞きなさい。話もしてくれないようなら絶対に止めなさい。じっくり時間を割いて貰って話を聞いて、まずその治療に当たる先生の人柄に共感出来て、身体的負担や経済的負担についても真に納得が行くようならおやりなさい。」
と話します。
私共では、ご本人やご家族がもしセカンド・オピニオンをご希望であればいつで有能な癌治療医を紹介します。少なくとも、助かったのは決してその代替治療のおかげでは無くて癌のステージが早い段階だっただけなのに、必要だったかのかも分からぬ高額な保険外治療を受けて、生き永らえたかも知れないけど老後の資金を全て使い果たしてしまった、なんて悲劇の前に一言ご相談戴けないでしょうか。
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